幸せとはなにか?
幸せとはなにか?
このとても漠然とした、ありきたりな問について、今回は考えながら書いていくことにする。
幸せな時、周りの物や人はどう見えるんだろう。
ふと自分の体験から思い出してみる。
身体を吹く、風が気持ち良いと思う。
じわっと指す太陽の光が、目の前の景色を照らしているのが、綺麗だと思う。
不規則に立つ木々が、一つの大きな森を作っていて、その荘厳さに心打たれる。
子供の手を引く母親、仲睦まじさに、ほっとする。
幸せを感じてる時は、当たり前なものにこそ、感化されるだろう。
なぜ当たり前だと、じーんとくるのか?
ちょっと前に、それについて不思議だなと思ったことがある。
それは、大金でも、絶世の美女でも、豪華なご馳走でもなく
当たり前、なのである。
大金を手にした時、絶世の美女を目の前にした時、ご馳走を出された時
僕たちは、おそらく皆、こう思うだろう。
この大金で何を買おうか、増やすために何かに投資しようか
この女を、好きなように抱いてやりたい
腹いっぱいたらふく食ってやりたい
ここで一つ共通するのは、”欲”が出てくるということだと思う。
欲出ると、人間は足りないと感じる。
しかし、幸せとは、満たされることだと思う。
ただこの場合、欲が出てきて満たされることはない。
水で満たされているコップを目の前に出されると
人間は、足りないと思うのだ。
しかし、理想は一つ。
水が少しだけ入っているコップに幸せを感じたい。
なんでもない日々の小さいものに満たされたい。
そんな日は、すごく嬉しい気持ちになれる。
満たされないことは、幸せなこと。